その他 2020.05.05
高校3年生へ
~ 学年主任エッセイ(3)~
『ストレス発散法』
皆さんは大事MANブラザーズバンド の「それが大事」という曲を知っていますか? この曲は1991年8月に発売されて大ヒットした曲ですが、この曲のサビの部分には、落ち込んだり、だめになりそうな時でも、最後まで逃げずにやり抜いていくことが大切であるというメッセージが込められており、その歌詞は、当時多くの人達に勇気を与えました。私もこの曲から勇気をもらった一人です。
1995年1月17日、阪神淡路大震災は多くの被害をもたらしました。私の家の近所でも、地震によって半分壊れている家があったり、水やガスが使用できない日も何日か続きました。私は高校3年生で大学受験に追い込みをかけていた時期でしたが、気分は落ち着かず不安な毎日を送っていました。その時FMで流れていたのがこの『それが大事』という曲でした。受験生である私にとって、最高の応援歌でもありました。
私達は、歌の歌詞や本の言葉などから元気やパワーをもらっているということがよくあります。そして、日々嫌なことがあったり、疲れているときに、それらの言葉を音読すると、心がリラックスして、落ち着いた気持ちになれます。これは、私の気分転換する一つの方法でもあります。
大人・子供関係なしに、人は何かしら悩みや不安を持って生きています。高校生で多い悩みは「友人関係」・「勉強や成績のこと」・「部活のこと」「将来の自分の進路」などが挙げられます。 皆さんは、日々悩んだり、不安になったりした時は、どうやって気分転換をしていますか?皆さんは、オリジナルのストレス発散法をもっていますか?
一般的に、日々悩みや不安などでストレスを感じた時は、それを回復させるために、次の3つが大切だと言われています。
まず1つ目は「休息」です。心身の休息には「睡眠」が非常に効果的だと言われています。疲れた時は特に長い時間眠ると、次の日にリラックスできると思います。心の休息のためには、やすらぎの時間をもつのがいいと言われています。例えば、自分のやすらげる空間で過ごすとか、やすらげる音楽を聴くといったことです。
そして2つ目は「栄養」です。栄養のあるものを食べることはストレスの発散につながると言われています。もちろん、食べすぎには注意しなければいけません。
そして3つ目は「運動」です。近くの公園を散歩したり、ヨガやピラティス・ストレッチなどの軽めの運動も心身ともにリラックスできます。私自身、日々ストレスを感じた時は、休息・栄養・運動の3つのことをできるだけ意識的に取り入れるようにしています。
いずれにせよ悩みやストレスを持ったときはゆっくり、がんばりすぎないのがいいのではないかと思います。そして、そういう時こそ、 自分自身と向き合えるよい機会だと思います。
高校3年生の皆さん、現在、新型コロナウィルスの影響で長い休み(自粛生活)が続いています。時には不安になったり、気分が落ち込むこともあると思います。悩みやストレスを感じた時は、生活のスピードをゆっくりにして、自分自身と向き合う時間を大切にしてください。そして、皆さん自身のオリジナルのストレス発散法が見つかるといいですね。
私は、昨年度、皆さんとの関わりのなかで、わかったことがあります。それは「この学年の生徒は、心優しく、何事にも一生懸命頑張ることができる!」ということです。本当に素晴らしいことだと思います。これから様々な困難にぶつかり、悩むこともあると思いますが、粘り強く乗り越え、自分の置かれた場所で輝いてもらいたいと思っています。これからも応援しています。頑張れ、高3生!!
高3学年主任 原 真巳