Mission 信愛教育とは
大阪信愛学院には「キリストに信頼し、愛の実践に生きる」という創立者の心が受け継がれています。
それは、苦しむ人々、特に青少年、病人、老人、障害を持つ人々の命への奉仕と、
キリスト教的教育を通してイエスの愛を証するという、「心の教育」です。
Mission1
建学の精神
キリストに信頼し、
愛の実践に生きる。
フランスの「ショファイユの幼きイエズス修道会」の創立者レーヌ・アンティエが抱いたビジョンを建学の精神としています。
「互いに愛し合いなさい。わたしが、あなた方を愛したように、あなた方も、互いに愛し合いなさい。」 (ヨハネ13.34)
Mission2
教育理念
信と愛
一人ひとりが神の愛を受けた、
かけがえのない存在であることを知り、
信じ、愛し合う心をもって、
進んで国際社会の建設に貢献する明朗で健康な人間の育成を目指します。
祈る心Heart to Pray
内部からの
人間形成
Seeking spiritual
development
学ぶ心Heart to Learn
判断力をもつ
Seeking knowledge and
good judgment
奉仕する心Heart to Serve
奉仕する
Seeking to actively
contribute to society
和する心Heart to Share
仲良く生きる
Seeking to get along
with others
賛美する心Heart to Praise
気持ちをもち
周囲によろこびを
もたらす
Receiving what has
been given with gratitude
Mission3
教育方針
カトリックの精神に基づく人生観をもたせ、一人ひとりが主体性を確立し、それぞれの可能性を最大限に伸ばして自己形成を図るとともに、人間としての豊かな心をもって、進んで国際社会の建設に貢献する明朗で健康な人間の育成を目指します。
- 1.キリストの教えに根ざした教育
- 2.一人ひとりを大切にする教育
- 3.能力の開発を目指す教育
- 4.自己形成を促す教育
- 5.社会貢献への態度を形成する教育
Mission4
信愛について
信愛に込められた想いについて、
大阪信愛短期大学名誉教授の前田朴神父が「大阪信愛90年史」に寄せて、
私たちに遺してくださったメッセージをご紹介します。
「信愛」という校名は、いつ、だれによってつけられたのか、つまびらかではありませんが、まことに美しい響きをもった名称であると思います。
「信」という字は、神と人間との関係をつくる信仰のことでありましょう。それは望みのないところにも、なお望みをもつ力であり、パイオニア精神であります。
ここでは「信」が神と人との美しい関係を示す信仰の意であること、またそれは同時に神に絶対信を抱くものがもつ精神であることが説かれています。日々の生活の中で、地上にある私たちが、見えない神をまこととして信じて生きること、それ以外に人間の方から神と出会っていく道はないでしょうし、その信こそ、人が神に捧げ得る最大のささげものであろうと考えます。
この「望みのないときにもなお望みをかけて信じた」(ロマ4.18)という聖句は、初めて日本に来て今日の「信愛」の基をつくった、あの勇敢な4人の修道女たちの姿を想起させます。
葦間をゆく小舟に乗り、フランス民謡をうたいながら、現在ある「信愛」の校地を検分していったその姿がしのばれます。どんな苦難の日にも神への絶対信をもって勇ましく働き、少しもたじろぐことのない魂、これこそ信に基づくパイオニア精神であったと考えます。
サン・テグジュペリは、「愛するとは見つめあうことではなく、同じ方向に目を向けることである」と言いました。
この「同じ方向」とは、神への方向のことでありましょう。私たち人間も、お互いが愛し見つめあう前に、先ず神の光の中で出会っていなければならないのです。即ち、偉大な御者の前にひれふし、その永遠のまなざしの中で、私たちの愛ははじまらなければなりません。こうした愛は「完徳のかなめ」(コロサイ3.14)として、常に教育の場に生かすべきものであります。
以上の「信」と「愛」を一語に結んで「信愛」と呼ぶ名称は、まことに美しい響きをたたえています。それは地上にあって神の国を呼ぶものの美しい願いをひびかせます。私たちはこの「信」と「愛」を常に胸に堅持し、この校名を神より賜わった創立者の大いなる遺産として、その誇りの中に生き、かつ努めなければなりません。
本学院の聖堂には前田神父の寄贈による約200体もの「世界のマリア像コレクション」を収蔵しています。